ドイツ対ポルトガル(バーゼル)
ドイツが勝ってもつまらないでし。
シュバインシュタイガーのゴールは美しいけど、バラックのゴールはどうみても相手DF(パウロ・フェレイラ)を両手で押しているのでファウルだ。
そんなゴールでよろこぶバラックの図々しさに閉口す。
とはいえ、「押した」というのはテレビジョンにおけるスーパー・スローの世界における心象であって、バーゼルの芝生上における1分の1秒(1/1秒ね)の世界でパウロ・フェレイラは「押された」とは思わずに、後ろから来る敵を押し返せなかったことを、つまりは競り負けたことを素直に受け入れているのかもしれない。いや、きっとそうだろう。一瞬のミスを見逃さずに、きわどい駆け引きをしている男たちは思考の判断も早いはずだ。
結局、スローVTRにおけるファウルは現実の世界における反則ではないのだ。
ドイツがゴールを決めても、いまいち奮い立つものがない。それにくらべて、エウレル・ポスティガがポルトガルの2点目を決めた時の興奮というのはいったい何なのだろうか。自分でもよくわからん。なんでこんなにドイツを嫌悪するのだろうか?
水曜日にひさしぶりにMXテレビで「水曜どうでしょうClassic」を観る。
腹がよじれるほど、ソファから転がり落ちるほど、笑う。
ユーコン川に川下りに行く話なのだけど、現地に到着して、早口の現地ガイド(日本人女性)にすかさず、
「この番組って、ディレクターさんがしゃべるんですか??」と言われているシーンで最高に笑う。いきなり、この番組の白眉たる真骨頂を見抜かれたからだ。
その他、洋ちゃんの何気ないしゃべりにも笑う。たぶん、同じセリフをほかの人が言ったらつまらないとおもうんだな。藤村Dもそういう世界を持っている。
思えば、高校生のとき、96年くらいにHTBでリアルタイムで「水曜どうでしょう」を見たけど、ちょうど番組開始時から見てたのだと気がつく。あんまり面白かったので、二三年続いている番組かと思って視聴していた。
Blue-Rayになったら、DVD全集でも買おう。
いや、その前にBlue-Rayレコーダー買わねえとな。
ともかく、ドイツの勝利はどうでしょう?、だ。

とりあえず、8年前の欧州選手権決勝フランス対イタリア、4年前の準々決勝ポルトガル対イングランドを見返して、テンションを上げて、EURO2008に臨む。
個人的にはフランスを応援したいところであったが、賭けという現実的なイベントに対してはイタリアに優勝を託した。(オールイン!)
しかーし、カンナヴァロ靱帯断裂~。なんてこったい。あんたの代わりは誰がいるの? すべてBETしちまったから、変更できねえんだよなー。痛い。まあ、がんばってほしい。
そんで、昨日のAグループですが、チェコ対スイスは地味でした。寝てしまった。まあ、しかし、チェコは運動量豊富ないいチームだった。ロシツキ不在で地味なメンツなんだが、EUROというのは92年にデンマークが優勝したり、ドイツがいつも強かったり、ギリシャが優勝したりと、地味なチームが強いんです。あと、リーグ戦が早めに終わって、よく休暇を取ってる人たち、すなわち中堅選手ががんばる大会なんです。
関係ないけど、スイスの監督がジャック・レモンにそっくりでたまらん。
ポルトガル対トルコ。
これはばっちり鑑賞。トルコの カジムという選手が右サイドでがんばってました。なんとなく川崎の朝鮮人FWチョンテセに似てます。ポルトガルはマニシェがいないのが痛いと思ったが、モンテーニョという10番の選手ががんばってました。最後はラウールモイリエス(?)の得点をアシスト。やっぱり、4年前からほとんどチームの骨組みが代わっていないし、トロトロにチームワークが成熟している感じですな。ポルトガル強い!熟女の魅力というか。まあ、トルコもニハト、トゥンジャイ、エムレといったベテランががんばっていたので、なんだか熟れた果実の肉弾戦のようでした。
今夜はBグループの予選なので 見なくてもいいや、と思っていたら、オーストリア対クロアチアが「ゲスト解説 宮本恒靖」というわけ。憎い。憎い。WOWOWさん、憎いよ~!! まえに宮本がゴール前でフリーの選手がヘディングシュートを決めた場面を解説してくれたときに、「この選手にとっては、1秒が長く感じたでしょうね」みたいなこと言ってて、そういう解説を90分されちゃったら、どんなへぼい試合でも、尻の穴引き締めながらみちゃうでしょ~

まったく縦横無尽というか支離滅裂に書物を漁っているけれども、最近はかなり忍耐強く書物と向き合えるようになった気がする。お気楽なもんだ。
埴谷雄高の場合、読めるけど、読み続けているうちになんかちがうなと思いながら読み終わる。谷川雁も然り。
読んでいるという運動それ自体はフィットしているようなのだけども、どこかで違う世界のことを考えてしまうようなずれが生じる。けれども雲が流れるごとくよどみなく文章が続いていって、はてな?が生じる箇所もほとんどない(一応ね)ので体は見事に句点まで運ばれる。それだけ。
たぶんこっちの頭がたりないのだと思うけれども、頭がいまいち勃起しない。
それにくらべて、二日で三冊読破してしまった西村賢太はフィットして、無頼と呼ぶには愚劣極まりない私小説の醍醐味をしゃぶりつくしてしまった。
同時代の私小説を読む面白さは、作中人物がもしかしたら身近に接すかもしれないというちょっとした「身の危険」をおぼえることにあるのか、と思ってしまう。
そんで二度繰返し読むことはないけれども、次の新作が待ち遠しくなって、作中人物はその後どうなって、藤沢清造の全集刊行はどこまで進んでるのか?と気になってしまう。まあ、三冊読んで、重複や繰り返しに当たる箇所があまりにも多すぎて、それはさっきも聞いたよ、みたいな「わかった、わかった、お前が能登の七尾に部屋を借りるために月2回行っていたソープランドを1回に減らしたんだろ」となだめたくなるが、それもまた筆にやどる全身全霊の思いとして受け止めてあーげる。(鬚男爵風)
その辺の繰返しを周到に避ける点については澁澤龍彦の文筆家としてのプロ意識みたいなのを私は尊重したい。
西村賢太のながれで葛西善蔵を読むと、これまた驚くほどフィットした。「子をつれて」。
いっぽうで葛西氏の時代の加能作次郎はいまいちフィットしない。嘉村磯多はどうだろうか?これから読んでみるわ。
まあ、こういうフィット感は翻訳でもあるようで、私はいまいち双葉十三郎の訳文にのることができない。
彼の「大いなる眠り」は読みづらい。リズムが悪い。神保町の富士鷹屋でほかの人の訳がないかとさがしまわったけど、どうやら創元推理の氏による訳しかないようだ。
いっぽうで、小笠原豊樹の訳は、どんな原作でも読みやすいし、不思議と古くならない。ロス・マクドナルドもブラッドベリもクリスティもボーモントもドストエフスキーもジャックプレヴェールも。
なんといっても小笠原豊樹がすごいのは英語もフランス語もロシア語もできるということだ。ナボコフの文学講義も訳せば、E・Sガードナーのミステリも訳すし、プレヴェールの詩も訳す。
しかも友人澁澤龍彦のサドの翻訳を出版社にすすめたのはこの小笠原豊樹だったという。
そんなわけで、ミステリ専門の古書店である富士鷹屋で、作者もよくわからないハヤカワポケットミステリを2冊、ただ訳者が小笠原豊樹という理由で購めた。

西村賢太の「暗きょうの宿」と「けがれなき酒のへど」を読んで、鬼気迫る文体と近代文学おたく的な言葉づかいにえらくひきこまれながら、「ただ彼女が欲しい」という詞とかソープ嬢に入れ込みあげてまんまと80万円もってかれるまでの描写とかはすげーなぁー、こんなの書く人がいたのか、と思い驚嘆するのだけど、読み終わると瞬時に「こいつ馬鹿だな~」と声にならない笑い声がこみあげてくるところがこの小説群のすごいところなのだと思う。また読もうと思う。最新作は文学界6月号に載っているし。
西村氏の小説を探しに日本橋図書館に寄ると、日本橋と茅場橋で路上生活をしていた二人のおじいさんの展示がされていた。二人とも最近亡くなった。そのうちの一人、久坊という爺さんの書いた遺書が素晴らしくて素晴らしくて、図書館に何をしに来たのか忘れて没頭してしまった。会期中にまた見にくべし。久坊というじいさんは日本橋の橋のたもとで手作りの人形を売っていた人だ。
そんで水曜日は生でチャンピオンズリーグ決勝を観た。本来はセンターバックのブラウンがなんで右サイドバックをやらされているのかがわからなかったけれども、あの人はクロスがうまいのね。そのブラウンの左足のクロスからロナウドのゴールでマンUが先制した。そのあと、エッシェンが遠目からミドルシュートをすかして、リオの背中に当たり、ランパードの前にこぼれてくるという幸運。さらにファンデルサールがスリッピーな芝生に足を取られるという二重の幸運。チェルシー同点においつく。けれどもけれども、そのあと、前半終了間際のランパードのシュートと後半早々のドログバのシュートがゴールポストに当たるという不運。これで勝機が完全にマンUに傾いた感じがしましたね。あと、おもしろいのが試合後の感想としてアネルカを誰も責めないということ、風潮?、テリーがPKを外したことは大きく取り上げられるけれども、アネルカが外したこととファンデルサールがPKを止めたことは全く蚊帳の外といった感じ。やはり外様の傭兵にはドラマを持たせないということなのだろうね。あと、スコールズが鼻を骨折しながら30分近くプレーしていたのは9年かけた積年の思いということか。
鼻といえば、明日は鼻の治療だ。治療である。手術ではない。2分程度の熱線治療。
この1週間は明日の治療のことで頭が一杯(嘘)。からっぽの魂に新たな息吹が鼻から吹きこまれることを期待す!
まあ、術後にいろいろ報告します。だから手術じゃねえッツウの、治療後だな。
あ、あと昨日NHKBSでプレミアリーグのまとめ的な番組やってました。すごいよかったです。
原博実氏のストライカー解説が特によかった。編集もよくて、受信料2年分くらいの価値がありました。ありがとう。
とまあ、身辺雑記でした。
このところ、月曜日はなんか音を出していないと仕事してないと思われるので音を出すためにブログでも書くようにするわ。カチャカチャ。

タイトル釣りです。すいません。って釣られてねーってか。
10月以来、週1回腰のリハビリに両国の病院まで通っている。
リハビリの内容は牽引と低周波治療。牽引はベッドに寝そべり、30キロくらいの力で半身が引っ張られる。牽引されていると近眼のリハビリ技師の兄さんが話しかけてきた。秋葉原にいそうなおタクっぽい男である。
「サッカーやるんですか。えへへ」
「見るだけですが」
荷物置き場に読みかけのサッカー誌をむきだしにして置いていた。さらに、ヒュンメルのネックウォーマーをしているとすれば、蹴球キチである確率は高い。近眼メガネのわりにはよく見えているようだ。
「お兄さんは、やるんですか」
「これですよ」
三十台と思しき男は柏レイソルのマフラーを自慢げに見せびらかした。
「週末は黄色に染まるんですよ。えへへ」
「柏は今年はいいサッカーしてましたね」
「いやーいや」
そういって、男は頭の上で手を振った。
「前半だけですよ。後半は残留確定してから最悪でしたよ」
「今シーズンはもう試合がないのじゃないの?」
「トップはね。えへへ。ユースとU18の試合見ますし、練習見に行きますから。日立台に」
かなりの柏っこである。
「I田さんは、何みるんですか」
「海外ですね」
「昨日のクラシコはみた?」
「もちろん。レアルのバチスタっていい選手だね」
「あれは柏で言うと菅沼実タイプですね。えへっへ」
「あと、気になったのはバルサのアヴィダルとトゥーレ・ヤヤの区別がつかなかったこと」
「うちでいうと、アルセウとブルーノを遠目から見るとどっちだよ!って突っ込みたくなるときと一緒ですね。えへへ。ちなみに、うちのドゥンビアはトゥーレ・ヤヤと同じコートジボワール出身なんですよ」
「そうなんですか。それにしてもロナウジーニョはキレが悪かったね。グジョンセンに代えたほうがよかったよ」
「たしかに。アヴィダルを殺してましたよね。シルヴィーニョだと左サイドのコンビネーションはいいですよね。交代に関して言うと、うちの石崎監督はすごいですよ。スパッと、谷澤を投入しますからね。それがまた当たるんですよ。えへへ」
「谷澤はいい選手だよね。ちょっとこねくりまわす傾向があるけど」
「そんなこといってー、代表に入っても知りませんよぉー」
あははは、って、
勝手にしろ!
総武線に乗って、両国から出て行け。
