トルコのミラクル、ロシアの革命
いやー、二日連続で録画ながらいいものを見せてもらった。
クロアチア対トルコ(ウイーン)
とにかく、ウイーンは熱かった。クロアチアもトルコも、異常気象のあおりをうけ、時期外れの大雨と寒さで予選を戦ってきたのに、この日のウイーンは6月の通常気象に早戻り。とにかく、熱い。午後9時をまわっても、気温は下がらず、解説の宮沢ミシェル曰く、半袖でも汗が出てくるような気候だったらしい。そのせいか、両チームとも動きが悪く、しかもシステムがほぼ一緒なので、サイドのスペースが空かないという単調な試合だった。
結局、試合が動いたのは最後の2分間だけ、という120分無駄使い的な、コストパフォーマンスの悪さであったものの、30秒あれば一点とれるという、サッカーにおける「あきらめてはいけない」という言葉の意味をよくわからせてくれるゲームだった。
あの、延長後半14分にクロアチアFWクラスニッチにゴールを決められたときの、トルコ人のおデブなサポーターの顔面蒼白で頭を抱える、すべてが死に絶えた顔。
「リュシュトゥ(トルコGK)のばかやろー、なんで前に出るんだ!あと1分でPK戦だったのに!」
そこから、たった一本のゴールキックで、おそらくは20秒もたたないうちに、トルコFWセミフの左足がクロアチアゴールを一閃するという、まったくありえないけれども、心のどこか奥底ではありえるかもしれないと思っていたことが実現することの、トルコの気運というものが、のりにのりまくって、神がかりすぎて、ミラクル過ぎて、120分無駄使いであっても、とてもいいものを目撃したと思わせる。
しかも、みーんな、テリムのもとに駆け寄っていって、抱き合っているという、とてもよいシーン。テリムの血圧が心配だ。
ひとつ残念なのは、トルコに警告が多く出て、次の試合に出れない選手が多いということ。
主審のロベルト・ロゼッティさんは誠にスタイルがよくて、美脚で、誰よりも背が高くて、威厳があるのだけれども、ちょっとクロアチアびいきだったかな。
ドイツを負かしてくれ~。
オランダ対ロシア(バーゼル) 27度、48%
オランダの選手は喪章をしている。なぜかというと、ブーラルーズの娘さんが生後まもなく他界されたという。
それにしても、オランダは予選で見せた一致団結力というか、チームワークがまったくみられなかった。いつもはサイドで2対1をつくったり、ニステルローイにポストが入ったら、ファンデルファールト、スナイデルが前をむいていたのに、そのあたりの動きがばらばら。しかも、スタメンがファン・バステンのわりには、守備的な布陣だというのが気にかかる。
案の定、優雅なロシアんサイドアタックに攻め込まれる。右のサエンコ、左のジリコフ、左右に動くアルシャフィン。そんでFWのパブリチェンコ。パブリチェンコ。パブリチェンコ。いい名前だ。188センチ。きっと、どこかビッグクラブに買われていくだろう。
とにかく、ロシアのすごいところは、1点リードしても、守備的な交代をしないこと。コレにつきる。
いっぽうで、オランダは早い段階で三人の交代枠を使ってしまい、足のつった選手を替えることができなかった。
延長の30分は足が止まり、ロシアにちんちんにやられてましたね。
