クラシコのようにヨウコと交じり合って
タイトル釣りです。すいません。って釣られてねーってか。
10月以来、週1回腰のリハビリに両国の病院まで通っている。
リハビリの内容は牽引と低周波治療。牽引はベッドに寝そべり、30キロくらいの力で半身が引っ張られる。牽引されていると近眼のリハビリ技師の兄さんが話しかけてきた。秋葉原にいそうなおタクっぽい男である。
「サッカーやるんですか。えへへ」
「見るだけですが」
荷物置き場に読みかけのサッカー誌をむきだしにして置いていた。さらに、ヒュンメルのネックウォーマーをしているとすれば、蹴球キチである確率は高い。近眼メガネのわりにはよく見えているようだ。
「お兄さんは、やるんですか」
「これですよ」
三十台と思しき男は柏レイソルのマフラーを自慢げに見せびらかした。
「週末は黄色に染まるんですよ。えへへ」
「柏は今年はいいサッカーしてましたね」
「いやーいや」
そういって、男は頭の上で手を振った。
「前半だけですよ。後半は残留確定してから最悪でしたよ」
「今シーズンはもう試合がないのじゃないの?」
「トップはね。えへへ。ユースとU18の試合見ますし、練習見に行きますから。日立台に」
かなりの柏っこである。
「I田さんは、何みるんですか」
「海外ですね」
「昨日のクラシコはみた?」
「もちろん。レアルのバチスタっていい選手だね」
「あれは柏で言うと菅沼実タイプですね。えへっへ」
「あと、気になったのはバルサのアヴィダルとトゥーレ・ヤヤの区別がつかなかったこと」
「うちでいうと、アルセウとブルーノを遠目から見るとどっちだよ!って突っ込みたくなるときと一緒ですね。えへへ。ちなみに、うちのドゥンビアはトゥーレ・ヤヤと同じコートジボワール出身なんですよ」
「そうなんですか。それにしてもロナウジーニョはキレが悪かったね。グジョンセンに代えたほうがよかったよ」
「たしかに。アヴィダルを殺してましたよね。シルヴィーニョだと左サイドのコンビネーションはいいですよね。交代に関して言うと、うちの石崎監督はすごいですよ。スパッと、谷澤を投入しますからね。それがまた当たるんですよ。えへへ」
「谷澤はいい選手だよね。ちょっとこねくりまわす傾向があるけど」
「そんなこといってー、代表に入っても知りませんよぉー」
あははは、って、
勝手にしろ!
総武線に乗って、両国から出て行け。
